――共闘の終わりと、違和感から始まる物語
「今日はここで言わなきゃいけないことがある。
今までBULLET CLUB WAR DOGSと無所属は共闘関係を続けてきた。
だけど、それは今日で終わりだ。
俺たちの共闘関係は今日で終了する」
この一言で、新しいユニット Unbound Co. が輪郭を持ち始めた。
共闘関係は、本当になくなるのか?
それとも、形を変えるだけなのか?
正直に言えば、
その答えがすぐに見えないところが、
新日本プロレス の面白さなのだと思う。
新日本プロレスは「思い通りにならない」から面白い
新日本の面白さは、
自分の思い描く景色にならないことだ。
当たり前の話なのだが、
それができている団体は、実は少ない。
ファンの期待をなぞらない。
分かりやすい正解を出さない。
だから、納得できない瞬間が必ず生まれる。
今、まさにそれを感じている。
辻陽太とIWGPの「戻し」
辻陽太 は
IWGP世界ヘビー級を、IWGPヘビー級に戻した。
……うーん。

正直に言うと、
あまり意味がないように思えた。
言葉の整理としては理解できる。
だが、感情がまったく動かない。
世間の熱は、別の場所にある
今、世間が本当にザワついているのは、
IWGP世界の話題だろうか。
違う。
話題になっているのは、
- NEVER無差別級王座 を
ウルフ・アロン が奪取したこと - ダブルタイトルマッチの決め技が
ボストンクラブだったこと
正直、思った。
「へぇ……いまは、あんな技で勝っちゃうんだ」
それは最新でも革新でもない。
記憶の彼方にあるプロレス技だ。
ノックアウト・ブラザーズが“カリスマ”になりつつある今
Yuto-IceとOSKAR。
ノックアウト・ブラザーズは、
確実にカリスマの階段を上り始めている。
だからこそ、
チャンピオンの考えや言葉に、
なぜか頷けない自分がいる。
理屈では分かる。
だが、感情が追いつかない。
この「違和感」こそが、新日本を観続ける理由
多分、
自分はひねくれているのだろう。
チャンピオンよりも、
あと一歩届かない選手。
正直で、
不器用で、
うまく言葉にできない選手。
そういうレスラーが、
どうしようもなく好きなのだ。
好きなレスラーもいれば、大嫌いなレスラーもいる
それでいい。
好きなレスラーもいる。
大嫌いなレスラーもいる。
それが 新日本プロレス だ。
全員を好きになれない。
全員を理解できない。
だが、
一回りも二回りも違うプロレスラーの格好よさに、
いつまでも憧れてしまう。
Unbound Co.という“未完成”
Unbound Co.は、
まだ何者でもない。
だが、
共闘を終わらせるという宣言は、
少なくとも「安全な場所」から降りた証拠だ。
完成しないかもしれない。
失敗するかもしれない。
それでも、
その未完成さを見続けたいと思わせる。
ひとりごと
自分は、
正解のプロレスが好きなわけじゃない。
納得できないプロレスが好きなのだ。
違和感があって、
首をかしげて、
それでも目を離せない。
Unbound Co.も、
今はその位置にいる。
だからこそ、
これからも観てしまうのだろう。
多分、
それが新日本プロレスという団体なのだ。
執筆:佐藤(TKROOM)


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