『あの頃のバカさは、今では宝物』
小学生高学年から中学生へと移る頃、 映画を観ることは、数少ない娯楽のひとつだった。 映画館の前に貼られたポスターや折込チラシに心を奪われ、 期待に胸を膨らませながら映画館へ足を運んだものだ。
あの頃の自分たちは、映画の内容そのものよりも、 たったひとつのシーンを観たくて映画館に通った。
『エイリアン』のラストシーン―― リプリーが宇宙船から脱出する際の「きわどパンツ」。
ストーリーの緊迫感も恐怖も吹き飛び、 中坊の自分たちはただその場面を待ち続けていた。 そしてスクリーンに映った瞬間、 「出た!」「きわどパンツだ!」と大騒ぎ。
まさに、全力でバカだった昭和中坊の典型だった。


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