「ヒール&トゥなんて、もう使わなくていいんだよ。」
そう言われて思わず聞き返した。
「なにそれ?」
調べてみると、それはホンダが採用する
Rev Match Control System(レブマッチコントロールシステム)
のことだった。
Rev Match Control Systemとは
マニュアル車のダウンシフト時、
ドライバーがクラッチを切り、ギアを落とす動作に連動して、自動でエンジン回転を合わせてくれる装備。
本来なら、
右足のつま先でブレーキを維持
+
かかとでアクセルを“ブリップ(煽り)”
という高度なヒール&トゥ技術が必要だった。
ホンダはこれを
「ヒール&トゥ操作の代行機能」
と明確に説明している。
📺 参考動画(Honda Civic Type R – Rev Match System)
市販でも存在する「自動ヒール&トゥ」:AUTO-BLiP
純正装備だけではない。
アフターパーツでは AUTO-BLiP が定番だ。
AUTO-BLiP は
- クラッチを切った瞬間
- ブレーキを踏んだ状態
をセンサーで検知し、
最適なタイミングで自動的にアクセルを煽り、シフトダウンをサポートする。
まさに“電子制御のヒール&トゥ装置”。
📺 参考動画(Auto-Blip Install & Demo)
なぜここまで電子化が進んだのか
モータースポーツの世界では、
- 回転合わせの精度
- コーナー進入時の挙動安定
- タイヤ荷重の最適化
がラップタイムに直結する。
ドライバーの技量差を消し込み、
車両性能を最大限に引き出すため、
「失敗しないダウンシフト」が求められるようになった。
その結果、
ヒール&トゥを“練習しなくても走れる技術”にしたのが
Rev Match と AUTO-BLiP というわけだ。
ここまでしてMTに乗る必要があるだろうか?
自動ブリッピングがここまで精度を上げると、
「MTだからこそ味わえる“操作の妙味”」が薄れるという声もある。
しかし、快適性・確実性・タイム短縮という観点では、
機械がサポートするのは合理的だとも言える。
——ここまでしてMTに乗る必要があるだろうか?


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