EVILとTAKESITA選手による決勝戦が決まりました。
私は普段、敬意を込めてレスラーには必ず「選手」と呼称しています。
ただしEVILだけは「EVIL」と呼ばせていただきます。「EVIL選手」と言ってしまうと、彼が纏う“悪”のキャラクター性が急に色褪せる気がしてならないからです。あの唯一無二の存在感には「EVIL」で完結しているのです。
そして初めて足を運んだ有明アリーナ。
確かに快適で、最新の箱ものらしいクリーンさもある。けれども――あのアクセスの悪さを考えると、果たして「最高の会場」と言えるのかどうか。観客を試合前から疲れさせる導線設計は、もう少し考えていただきたいところです。

ヤングライオンの変化
昔のヤングライオンといえば、ボディスラムとボストンクラブ。それだけで試合を組み立て、観客に「これからの伸びしろ」を感じさせていました。
ところが今は、序盤から多彩な技を解禁し、即戦力を誇示するスタイルにシフトしています。
「若手のうちから色を出すな」と言いたい古参ファンもいるでしょう。だがそれはもう、今の時代には合わない。むしろ現代の観客は、情報過多で目も肥えている。単調なスタイルでは満足しないのです。
プロレスの土台は受け継ぎつつも、若手から“即商品価値”を要求される時代。これを「進化」と取るか「軽薄化」と取るかは見る側の感性次第ですが、私は前者だと断言します。
会場の空気も一新
試合が進むにつれ、会場は段々と良い雰囲気に変わっていきました。
かつては古いファンが「知識マウント」を取るように解説じみた声を飛ばし、隣の観客をしらけさせる場面も少なくありませんでした。
しかし今、そのような“加齢臭混じりの実況席ごっこ”はほとんど姿を消しました。
言葉を選ばずに言えば――想像力が枯れた人間は、過去の記憶にすがるしかない。だから何も生み出せない。そんな人々は会場から自然に淘汰されつつあるのです。
今のプロレスは、格が違う
昔を懐かしむ気持ちを否定はしません。
しかし今のプロレスは、技術・体力・試合構成・見せ方のすべてが、過去とは比べ物にならないレベルに到達しています。
演出? 皆まで言うな。
プロレスは“スポーツ”を超えた“表現”であることを、今のリングが証明しているのです。
真夏の祭典、クライマックスへ

こうして迎える新日本プロレスの真夏の祭典――G1 CLIMAX 35決勝。
進化し続けるプロレスの最前線、その熱狂を体感できる瞬間が、いよいよ始まります。


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