はじめに
「コンビニは出店前に豆腐の値段を見る」
この話は、決して誇張ではありません。
むしろ本質はそこにあります。
企業は膨大なデータを使って判断しているように見えますが、
最終的に見ているのは一つです。
“その街でいくらまで払われるか”
豆腐は非常に優秀な指標です。
理由は明確です。
- 生活必需品
- 差別化が弱い
- 価格競争が激しい
つまり
“その地域の価格耐性が最もシビアに出る商品”
です。
経営視点での読み方
豆腐の価格は、そのままこう置き換えられます。
- 30〜60円 → 低価格志向エリア
- 70〜120円 → 中価格帯
- 150円以上 → 高付加価値許容エリア
ここで重要なのは
👉
これは単なる食品価格ではなく
“客単価の上限”を示しているという点です。
売上構造に直結する
飲食でも小売でも、原理は同じです。
売上 = 客数 × 客単価
このうち客単価は
- 商品力
- 接客
- ブランド
で上げられると思われがちですが、
実際は
👉
地域によって上限が固定される
ここを外すとどうなるか
例えば
低価格志向のエリアで
- カフェ価格
- 高付加価値商品

を展開するとどうなるか。
答えは単純です。
- 来店頻度が下がる
- “たまに使う店”になる
- 売上が積み上がらない
👉
経営として成立しない
コンビニが強い理由
コンビニはこれを外しません。
- 商品価格
- 品揃え
- 弁当のレンジ
すべて
👉
その地域の価格帯に最適化されている
だから
- 客単価が安定する
- リピートが回る
- 売上が積み上がる
よくある失敗パターン
現場で多いのはこれです。
「良いものを出せば売れる」
これは半分正解で、半分間違いです。
正しくは
👉
“その街で許される価格の中で良いものを出す”
これを外した瞬間、
どれだけ品質が高くても売れません。
難しい分析はいらない
本来であれば
- 商圏分析
- 人口統計
- 購買データ
を使うべきですが、
現場レベルでは
スーパーに行く方が早い

見るべきものは3つ
- 豆腐
- 牛乳
- 卵
この価格を見れば
- 価格帯
- 購買力
- 生活レベル
がほぼ把握できます。
結論
商売の成否は
- センスでも
- 流行でも
- SNSでもない
“その街に合っているかどうか”
で決まります。
そしてその判断は、驚くほどシンプルです。
スーパーに行き、
豆腐の値段を見る。
そこに
「この街で勝てるかどうかの答え」
が、ほぼすべて出ています。
執筆者 佐藤 TKROOM


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